ビロウ 与那国島の植物

ヤシ科 ビロウ属 ビロウ

 ヤシなんてみんな一緒と思っていました。ココヤシ科アブラヤシかビンロウヤシくらい。でも、最近ヤシの面白さに気が付きました。いろんな形があるのです。

 特にビロウがかわいく思ったのは、昨年の秋に与那国島に来た時です。野生のビロウが山の中にたっぷり生えています。おもしろいのは国土地理院の1/25000地形図にも、ヤシの木マークがあるところ。さすがにヤエヤマヤシかビロウかまで区別していませんが・・・。

 与那国島の人々はビロウが大好きです。現地では「クバ」と呼ばれています。今でのクバの葉で頭にかぶる笠を作って使っています。そしてクバの葉で餅を包む「クバもち」を作って食べています。沖縄のほかの島々ではゲットウを使うことが多いのに不思議です。与那国島にもゲットウが生えていますので、こっちを使ってもよいと思いますが・・・。

 この時期ビロウの花が咲いていました。おもしろい花です。花序が巨大ですね。1mくらいありそうです。

 

ビロウ
Livistona chinensis
この葉っぱが大きいのです。
扇子のような形です。
丈夫なので、
昔は小屋の屋根をふいたり、
壁を作ったりしました。

Canon EOS R
Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ビロウ
直径5cm以上ある花茎は
長さ1m以上。
何度も枝分かれしています。


Canon EOS R
Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM
ビロウ
ビロウの花序。
中央の茶色い枝状のものもも花序の一部です。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM