ヤセウツボ 多摩川の植物

ハマウツボ科 ハマウツボ属 ヤセウツボ

 多摩川では寄生植物のヤセウツボが、たくさん花穂を上げていました。まだこれからの花もたくさんありましたが、もう盛りを越えていました。しばらくデスクワークも取材も忙しく、日本のあちらこちらに飛んで植物を撮影しておりましたが、どんな時にも、自然は少しずつ変化しながらも、毎年同じように春は駆け足で通り過ぎていきそうです。

 ヤセウツボは帰化植物ですが、今や日本には人家付近を中心にどこにでもいる存在です。

 ヤセウツボはムラサキツメクサなどに寄生している寄生植物です。幅広い植物に寄生できるようです。寄生植物なので、葉もなければ、葉緑素もありません。よく見ると全体に毛が生えていました。毛の先端に粘液がある、ベタベタした腺毛です。

 

ヤセウツボ
Orobanche minor)
咲き始めです。
花冠は大きくは開きません。

Canon EOS R10
RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

ヤセウツボ
蕾部分です。
上野写真の拡大です。
大きく見ると全身が
黄色の腺毛に覆われているのがわかります。

Canon EOS R10
RF100mm F2.8 L MACRO IS USM