ナメラダイモンジソウ 岐阜の植物

ユキノシタ科 ユキノシタ属 ナメラダイモンジソウ

 岐阜の渓流の岩場にはナメラダイモンジソウが咲いていました。以前あった大群落は台風の大雨で流されてしまいましたが、別の場所でナメラダイモンジソウの大群落を見つけることができました。垂直に近いような岩壁で流れのそばか、水がわいているような場所を好みます。

 ダイモンジソウの変種ということになっています。ダイモンジソウとナメラダイモンジソウの違いは、葉です。葉が深く切れ込んでいて、3~7裂します。ナメラダイモンジソウの葉は第mン時層の葉よりも固く厚いような気がします。

 ナメラダイモンジソウのナメラとは採集された山口県の滑山(なめらやま)からきているようです。大文字は花のカタチが「大」の字に似ているから。花弁が5枚で、下側の2枚が長く、上側の3枚が短いのです。漢字で書くと滑大文字草。白い花弁に、黄色の雌しべと子房、赤い雄しべの葯、ととてもきれいなステキな花です。

 中部地方以西に分布します。関東では見られない花ですね。別名カエデダイモンジソウ。

ナメラダイモンジソウ
(Saxifraga fortunei var. suwoensis)
花はちょうど満開でした。
いつもはちょっと遅いことが
多いのですが・・・。
ナメラダイモンジソウの名の通り、
「大」の文字がたくさん。

Canon EOS R10
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
ナメラダイモンジソウ
このような岩場を好みます。
広角レンズで下から空まで入れてみました。
手前のナメラダイモンジソウが見事です。

Canon EOS R10
Canon RF16mm F2.8
ナメラダイモンジソウ
花のアップ。
ナメラダイモンジソウの花弁は5枚が基本ですが、
6枚のものもあります。
花弁は、上1枚が一番短く、
下の2枚が一番長いのが基本ですが、
基本から離れた花もたくさんあります。
ナメラダイモンジソウの花はけっこうバラバラです。

Canon EOS R10
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II
ナメラダイモンジソウの葉
深く切れ込むのが特徴です。
5裂の葉が多いですが
7裂のものもあります。
葉柄が長いのも特徴のひとつ

Canon EOS R10
Canon MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo
LightPix Labs FlashQ Q20II