ユキノシタ科 ネコノメソウ属 トウノウネコノメ
奥三河ボタハイの目的のひとつがトウノウネコノメです。漢字で書くと「東濃猫の目草」。東農地方の固有種です。ネコノメソウですから、花は小さいのです。コガネネコノメソウに似ていますが、コガネネコノメソウは直立した萼片から雄しべが飛び出すことはなく、花の中にちんまりと納まっています。萼片は直立し入口はあまり開きません。トウノウネコノメは、萼片から雄しべがピュッと飛び出します。萼片は直立し、わずかに外側に開きます。
トウノウネコノメはキバナノハナネコノメと似た感じもあります。キバナノハナネコノメの萼片は黄色ですが、トウノウネコノメも萼片が黄色になることがあるからです。トウノウネコノメの萼片は真っ黄色というよりかなり緑がかります。また、キバナノハナネコノメは地面にぺったり張り付くように茎葉が生えますが、トウノウネコノメの花が咲く茎は数cm立ち上がることが多いです。トウノウネコノメでも地面に張り付くように生えることもあるので、注意が必要です。
ややこしいことにネコノメソウ属の植物はトウノウネコノメやキバナノハナネコノメのように「ネコノメ」で終わる植物名と、コガネネコノメソウのように「ネコノメソウ」まである植物があります。トウノウネコノメは前者「ネコノメ」で終わるネコノメソウです。
![](https://saramori.com/wp-content/uploads/2024/04/C5A5553tounounekonomesou.jpg)
(Chrysosplenium pseudopilosum)
全体の姿はハナネコノメのよう
でも花色や葯の色が違います。
小さくて一見地味ですが、
暗い林の沢に小さな灯がついているような、
美しい花です。
ここ(東農)まで足を運ばないと見られない
魅力のある花です。
199年に名前が付いた植物です。
Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
![](https://saramori.com/wp-content/uploads/2024/04/C5A5564tounounekonomesou.jpg)
花のアップ
ハナネコノメの花の形に似ています。
Canon EOS R
Canon マウントアダプター EF-EOS R
Canon MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo
LightPix Labs FlashQ Q20II