クロヤツシロラン 2 菌従属栄養植物

ラン科 オニノヤガラ属 クロヤツシロラン

 このクロヤツシロランの自生地は、竹林でした。以前見た場所はコナラなどの雑木林だったのですが、竹林の菌類からも栄養を奪うことができるようです。以前は生えていなかったようなのですが、今年は10株近く見ることができました。

 それにしても背が低くて撮りにくい菌従属栄養植物です。キノコに擬態していますので、人間の目で見ても、キノコのよう見えてしまいます。クロヤツシロランは花はあまり小さくないのですが、あまりにも背が低いので、三脚を使うことができません。仕方がないので、カメラを地面に直接置いて撮影しています。しかしここも蚊が多くて困りました。

 花は咲いてしばらくすると下を向きます。何日か連続して観察する必要があります。

クロヤツシロラン
Gastrodia pubilabiata)
花はこれまた不思議な形。
萼片と側花弁は合着しているようです。
雄しべと雌しべが合着した、
ラン科特有のずい柱がまた変な形です。
葯帽が黄色く
ずい柱部分に小さな突起があります。
柱頭は花の奥なのでしょうか?


Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II

クロヤツシロラン
手前の下を向いている花は
最初に咲いた花です。
まだ蕾もたくさんあって、
次々咲きそうです。
花の左側にある灰黒色の
レンコンのような形のものが
クロヤツシロランの塊茎です。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

クロヤツシロランの果実のサラノキの森の記事はこちら

クロヤツシロランの果実 菌従属栄養植物 – サラノキの森