ヤツデの深度合成撮影

 深度合成撮影というのは、数枚~数十枚、ピントをずらして撮影した写真データを合成して、全体にピントが合うように1枚の画像に合成した画像です。マクロ撮影では、ピントが非常に狭いため、何枚かピントが合って画像を重ねることで、ピントが深く合っているようにするようにできた撮影技術です。以前は手動でピントをずらして撮影後、パソコンで合成作業をやっていたのですが、近年になってカメラ撮影とが同時にカメラが合成してくれるようになりずいぶん楽になりました。

 今回はヤツデを深度合成撮影してみました。深度合成撮影では三脚を使うのが基本ですが、今回は手持ちで撮影してみました。ヤツデの花はすごく立体的で、小さな花が球状に集まって咲いています。手前にピントを合わせて20枚近く撮影して、それを1枚の画像に合成しました。撮影は2秒もかかりません。取れた画像はこの通り。ブログ上の小さな画像ではあまり変わりませんね。

深度合成したヤツデの花
どの小花にも
ピントが合っているように見えます。
背景はボケていて
あまり不自然にはなっていません。
まあ成功と言えるでしょう。


Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
ヤツデの花のアップ
花が開きたてです。
花の構造がよくわかります。
まだ開いていない葯と、
葯が開いて
花粉がいっぱい出ているのもわかります。
花盤には密がたっぷり出ています。

Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

 深度合成撮影したヤツデの花の写真の一部を拡大してみました。すると、ヤツデの花の花盤にある蜜まできっちり写っていました。なかなかなものです。手持ち撮影で、これなら色々使えそうです。今回購入した、このCanon EOS R5 MarkⅡというカメラは深度合成撮影時にストロボが使えるキヤノンで最も小さいカメラなのです。