ラン科 オニノヤガラ属 ナヨテンマ
北海道、というより北海道からの帰りのドタバタで、かなりくたびれて帰ってきたのですが、近所のナヨテンマが咲いていると聞いて撮影に行きました。
去年も来ていたのですが、登山道の反対側を探してしまい見つけることができませんでした。今年はちゃんとわかっているので、簡単に見つかりました。といってもナヨンマの中でも小さい個体ばかりなので、踏まないように気を使います。目が慣れてくると15個体くらい見つかりました。
ナヨテンマは肌色の菌従属栄養植物です。茎と花だけのシンプルな構成です。
ナヨテンマの花をよく観察していると、萼片と側花弁は合着して筒状になっています。その中にオレンジ色の唇弁が目立ちます。よく見ていると唇弁は、花の下部にピッタリついているナヨテンマとそうでないものがいます。観察しているとナヨテンマの唇弁は動くようです。ショウジョウバエあたりが花粉を運ぶポリネーターのようですが、花筒の中に入ると唇弁が上に動いて、閉じます。閉じた跡も唇弁の中央部だけには隙間がある構造になっており、ショウジョウバエはずい柱の近くを通り、花粉塊を背につけ、別のナヨテンマの花で花粉を柱頭につけ、ナヨテンマの受粉が成功するようです。このような動きはオニノヤガラ属の植物によく見られます。
まだまだナヨテンマの蕾はたくさんありました。これからですね。

(Gastrodia gracilis)
細い茎の先に
ひょろりと花が伸びています。
杉林の下に生えていました。
いったいどんな菌と共生しているのでしょうか。
Canon EOS R5 MarkⅡ
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

唇弁が下に降りている
普通の状態。
オレンジ色の唇弁がよく
目立ちます。
ずい柱下部には
ショジョウバエを
コントロールする突起があります。
Canon EOS R5 MarkⅡ
EF-EOSR
Canon EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
LightPix Labs FlashQ Q20II

閉まっていた唇弁が、
わずかに下りてきました。
唇弁は動いています。
Canon EOS R5 MarkⅡ
EF-EOSR
Canon EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
LightPix Labs FlashQ Q20II