フデリンドウ 多摩丘陵の植物

リンドウ科リンドウ属フデリンドウ 

 春によく見る小さなリンドウ。山野の日当たりのよい林内由香や草地に生えます。茎は高さ6~9cm。花茎に小さな肉厚な葉が密生します。

 よく似たリンドウは、ハルリンドウ、コケリンドウとこのフデリンドウの三種類があります。コケリンドウは立ち上がらないし小さく、ハルリンドウには根生葉があります。フデリンドウは花茎が立ち上がり、根生葉はありません。

 名の由来は花茎の先に花が咲く様子を筆に例えたこと。あまり筆のようには見えません。花冠は長さ2~2.5cm。花期は3~5月。北海道、本州、四国、九州に分布します。

フデリンドウ
Gentiana zollingeri)
雌雄同株ですが、
一人時間差性転換します。
はじめは雄状態で、花粉を出し、
雌しべは締まっています。
花粉を出し終わった後、
雌状態になり、
雌しべが開いて花粉を受け入れます。
上の写真では、
中央が雌状態、
右下が雄状態です。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS  M.ZUIKO 60mm マクロ F2.8
深度合成撮影
フデリンドウ
花のアップです
花粉を出す葯しか見えません。
まだ、雌しべは見えません。

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
OLYMPUS  M.ZUIKO 60mm マクロ F2.8
深度合成撮影