スイス・フィンデルンの花
フィンデルンというのは、私の以前やっていたブログ「フィンデルン」の名前になったほど大好きな場所です。スイスのツェルマットのある谷の一番奥にある定住村です。古い木造の干し草小屋の建物とマッターホルンと牧草と小さな白い礼拝堂が目立つ、世界で最も美しい村のひとつです。
ここで咲いていたのはアレクロロフス・オクエゾガラガラ。オクエゾガラガラ属の植物です。高山帯を除く、牧草地に生えています。草丈10~40cm。花冠の長さは18~22mm。斜面が黄色くなるほど群生していました。ヨーロッパ・アルプス・を代表する植物のひとつです。
アレクロロフス・オクエゾガラガラの茎の上部の薄黄色の部分は花ではなくて葉です。その間から濃い黄色の花冠が飛び出ています。アレクロロフス・オクエゾガラガラのガラガラは、英名のラトル(ガラガラのこと)からきていると思われます。アレクロロフス・オクエゾガラガラの苞はふたつが合着して、袋状になっています。花が終わると花冠が枯れて、苞の中に種子が熟します。これをよく乾燥させたものを振ると、枯れた苞の中で種子がバラバラになり「カラカラカラカ」と鳴るのです。だからガラガラ。