マメ科ソラマメ属ナヨクサフジ
よく見たら昨年の5月9日にもナヨクサフジをこのブロブ「サラノキの森」で紹介していました。しかし、今年の多摩川は2019年の台風の影響で大きくかく乱され、植生に大きな変化が見られます。なかなか、植物学的におもしろい年です。秋に咲くカワラノギクなどはどうなるのか、今から楽しみです。
ナヨクサフジはヨーロッパ原産の帰化植物です。よく似た在来のクサフジとは、花がちょっと違います。ひとつの花を横から見てみると、花弁が開いた部分と、花の後ろの筒状の部分がありますが、ナヨクサフジは筒状の部分が長く、花の部分の2倍程度あります。よく似た在来種のクサフジは、横から見た場合の花びら部分と、筒状部分の長さが同じです。
もうひとつのナヨクサフジとクサフジ見分け方は、花色の差です。ナヨクサフジは花を正面から見ると花の先端部分は白く、後ろ部分が濃紫色で、花色のコントラストが大きいこと。しかし、これは花色い差がないナヨクサフジがあるので、これだけでは見分けにくいが、パッと見た印象ではわかりやすいポイントです。
花茎が筒状部分についている場所がナヨクサフジは筒の一番後ろではないことです。花の後ろを見るとナヨクサフジの筒の後ろはぷくりと膨らんでいる感じになります。