シソ科 キランソウ属 カイジンドウ
カイジンドウは、明るい落葉樹林や草地に生える植物です。今まで、ちゃんと撮影していなかったので、今年こそはちゃんと撮影しようと思っていました。そうはいっても、今年はなかなか外に撮影に出られずに、やっと先日出かけられたのですが、残念ながらカイジンドウの花はちょっと咲き過ぎていました。蕾の個体もあったので、ちょうどよいカイジンドウの個体がなかっただけです。自然が相手の撮影なので、こんなこともあります。
カイジンドウは遠くからでもパッとわかりました。赤紫色の花はよく目立つのです。一瞬で、咲き過ぎだなあと思ったのですが、よく見たら先過ぎているのは、ほんのわずかで、まだまだきれいな状態だということがわかりました。遠目だと、満開でもはっきりしない花なのです。
名の由来は「甲斐の国に生えるリンドウ(竜胆)」の意味といわれていますが、定かではありません。リンドウがなまってジンドウになったということです。分布は北海道、本州、九州に分布します。山梨以外で見ても、リンドウに似ていなくても「甲斐竜胆」です。シソ科らしい花で、まったくリンドウには見えないのですが、なぜリンドウなのでしょうか。
葉や茎に白い多細胞の毛が生えるのが特徴です。花冠の長さ10~12mm。雄蕊は4本。草丈は30~40cm。
分布は広いですが、個体数は少なく、なかなか見ることができません。今まで八ヶ岳周辺や長野、山梨県で探したのですが、やっと会うことができました。