キンポウゲ科 トリカブト属 ヤチトリカブト
八方尾根のダケカンバ林の下にはトリカブトが咲き始めていました。トリカブトは見分けるのが難しい植物です。見分けるポイントは、花茎の毛、葉の形、雄しべの毛です。まだほかにもありますが、まずはここを押さえておかないといけません。ヤチトリカブトは花茎に開出毛と腺毛があります。雄しべにわずかに毛が生えています。
ヤチトリカブトはホソバトリカブトの変種です。ホソバトリカブト本州中部から関東の太平洋側に分布するのに対し、ヤチトリカブトは北アルプスなどの日本海側に分布します。ホソバトリカブトの葉はみっつに深く切れ込みますが、ヤチトリカブトの切れ込みは浅いです。ホソバトリカブトの雄しべは有毛ですが、ヤチトリカブトはわずかに生えるだけ。ここまでくると、まず間違えようがありません。
ヤチトリカブトは名前は谷地鳥兜ですが、谷など水辺が好きなわけではありません。たまたま上高地の皮のそばで見つかったから谷地の名がついてしまったのです。八方尾根の水気の少ないダケカンバ林に生えていました。

(Aconitum senanense subsp. paludicola)
この個体の葉は
深く切れ込んでいます。
Canon EOS R
Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM

花のアップ
Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II

花茎のアップ
ほとんど腺毛です。
ヤチトリカブトの毛はかなり濃いです。
Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II

やはり深く切れ込んでいますね。
個体差でしょうか。
Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM