ツクシノイバラ 対馬の植物

バラ科 バラ属 ツクシノイバラ

 ツクシノイバラはノイバラの変種です。ノイバラとツクシノイバラの見分けのポイントは、ノイバラの花は白く小さく、ツクシノイバラは花が淡紅色で少し大きいこと。しかし、花での見分けは難しいです。九州のノイバラには淡紅色の物もあるからです。大きな違いは萼と花序の腺毛。ツクシノイバラにはたくさんの赤い腺毛が密生し、ノイバラは腺毛と軟毛が生えます。ツクシノイバラの葉裏には毛がほとんどなく、ノイバラの葉裏には軟毛が生えます。

 対馬で見たノイバラの仲間は、咲きたての花は淡紅色で咲き終わりは白色、葉裏には毛がなく、脈上に繊毛が生えています。花序や萼片には赤い腺毛が多数生え、軟毛はありません。萼の縁には細毛が生えています。花はあまり大きくなく直径3cm程度。葉にもあまり艶はありません。でも、明らかにノイバラよりも花が大きく、葉裏の毛からツクシノイバラとしました。もしかしたら、ノイバラかもしれませんが・・・。なかなか難しいところです。典型のツクシノイバラではないのかもしれません。

ツクシノイバラ
Rosa multiflora var. adenochaeta)
とてもよいバラの香り

Canon EOS R
Canon RF14-35mm F4 L IS USM
ツクシノイバラ
花序のアップ
花茎には赤い腺毛が多数生え、
細毛はわずかです。
萼にも赤い腺毛が多く、
学の縁の部分には細毛があります。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II

ツクシノイバラの托葉
葉軸には繊毛が多く、
棘があり、わずかに細毛があります。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

ツクシノイバラ
海を背景に咲いていました。
去年からある葉は深い緑色です。

Canon EOS R
Canon RF14-35mm F4 L IS USM