スプリングボックの朝 ナマクワランドの氷雨 南アフリカの植物

ナマクワランドは寒かった

 ナマクワランドの花探索と撮影を終えて、夕方にスプリングボックの街に帰ってきました。花はたくさんあるので、早めに自分で切り上げないと何時までも撮影できます。しかし、今日はたくさん撮影しすぎて疲れたし、明るいうちにスプリングボックの町での用事を済ましたいので、帰ることにします。

 スーパーに立ち寄って、夕食を買って帰り、前庭のピクニックテーブルで料理を作り、夕食を食べました。食べものを自分で用意し、自分で明日の計画を練るなど、植物探検をするためには、現地でもやたらと忙しいのです。

 暗くなると、突然気温が下がりました。薄手のダウンジャケットを羽織っても寒いほど。翌朝は0度近くまで気温が下がったのではないでしょうか。こんなに寒いとは思いませんでした。

 翌朝、起きると、なんと寒い雨が降っていました。あまり雨までは予想していなかったのですが・・・。これではお花畑の花は開きません。今日の撮影はダメかもしれません。ナマクワ国立公園に向かうつもりでした。スプリングボックからナマクワ国立公園は70Kmも離れています。スプリングボックの天気は悪くても、目的地のナマクワ国立公園は離れているので、少しはよい天気ではないだろうかと考え、とにかくナマクワ国立公園を目指すことにしました。

 ナマクワ国立公園は内陸部のスキルパッドと、海岸部のふたつのエリアがあります。今回の目的地はナマクワ国立公園のスキルパッドです。

 ナマクワ国立公園のスキルパッドには、管理事務所があり、ここで入園料を払います。到着する頃には、雨はやんでいたのですが、気温が低く、やはりお花畑の花は開いていませんでした。

 仕方がないので、さらに奥まで車で入っていきます。公園近くの道はバスでも走れるほどですが、ちょっと入ると地上最低高が高く、悪路でも車の腹をこすらないSUV車が必要です。

 国立公園の奥に車で入っていくと、環境がどんどん変わり、見たことのない植物がまたここにも、またここにもと現れてきました。お花畑ではないですが、花の種類が多く、撮影に時間がかかり、なかなか進みません。

リグラタ・ネメシア
(Nemesia ligulata)
ゴマノハグサ科
ネメシア属(アフリカウンラン属)
2羽のウサギが顔をくっつけたような形をしている。
白い耳のような花弁は4枚、
その下に黄色の花弁、
さらににょっきり距が飛び出す。
草丈は10~45cm。
砂地の斜面や、平らな場所に生えています。
個体数は少なかったです。
葉は細く小さい。
この花好きです。
ナマクワ国立公園のスキルパッド エリアにて。

CANON EOS 6D Mark II
CANON  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
マクロクラミス マクロクラミス・フェラリア
Ferraria macrochlmys subsp.macrochlamys
アヤメ科
フェラリア属

よく見るとアヤメ科らしい感じはありますが、
相当地味です。
花被片の端は突然ビラビラに伸びます。
草丈は15㎝しかありません。
花期は8~10月
ナマクワ国立公園のスキルパッドエリアにて。

CANON EOS 6D Mark II
CANON  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
プルケルルウム・テンジクアオイ
(Pelagonium pulchellum)
テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
フウロソウ科

花にまだまだ雨粒が付いています。
とても美しい花でした。
花の直径2.5cm。
草丈20~50cm。
母名がボソ区深い切れ込みが複雑にあります。
ナマクワ国立公園のスキルパッド エリアで。

テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の植物は、
園芸名ではゼラニウムの名前で売られています。
園芸名はややこしいです。
ゼラニウムは学名Geranium からきていますが、
Geranium 属はフウロソウ属のことです。
南アフリカに分布の中心があるようです。


CANON EOS 6D Mark II
CANON  EF100mm F2.8Lマクロ IS USM