タイ東北部の植物 山岳部の自然環境

ランが咲くのは標高1000m地帯の霧の山

 ランが多いのは標高1000m程度の地域。乾季でも山は霧が発生しやすく、空気中の湿度は高く、樹上で着生生活を送るランに適した気候のようです。それだけだと地生ランも多い理由にはならないと思いますが、必須条件のひとつでしょう。

 山の上はちょっと下地形の違いにより、高木が生えたり、高さ2m程度の低木ばかりだったりと変化が大きいのも特徴です。岩場にはフカフカの地衣類が生え、南米のギアナ高地やニューカレドニアのマドレーヌの滝に近い環境のように思えます。

樹上にランが生える亜熱帯雲霧林
亜熱帯雲霧林を上から望む
見ただけで多くの樹種があるのがわかります
新緑の色がみな違います
山上はテーブルマウンテンのようになっています
木は大きくなれないようです。
土壌はほとんどなく、岩の塊のようです。