ツオロミー ブーツ モンベル 山道具

モンベルの登山靴ツオロミー ブーツ 

 モンベルは日本の山道具メーカーです。比較的安価で軽量で高性能の登山用具作りが得意なメーカーだと感じています。私がモンベルに絶対的な信頼を置いているのが、寝袋(シュラフ)と雨具。特にモンベルの寝袋は37年前から使っており、絶対的な信頼を寄せています。雨具も37年前にモンベルのエントラントの雨具を使った後、色々なメーカーの雨具を試した後、最後にまたモンベルに帰ってきました。雨具は山のハードさに合わせて2種を使い分けています。寝袋はモンベルの製品を現在みっつ使っています。ちょっとデザインと色がやぼったいのと、耐久性が落ちる傾向があると感じています。私は尋常でない回数山に行くので、通常の使用では耐久性に問題がないことを書き加えておきます。

修理されて帰るってきた
モンベル ツオロミー ブーツ 

 さて登山靴もたくさん買いました。外国のメーカーから日本のオーダーメイドできる登山靴まで。登山靴も数年で履きつぶします。私の選択は最終的にドイツ製のハンワグの登山靴に落ち着きま、すでに8足以上購入しています。ハンワグの登山靴が今も私のメインの登山靴です。ハンワグはヘビーな環境用の靴づくりが得意です。

 しかし、今回は軽い靴が欲しい、などの理由により、恐る恐る¥18,600 +税と安価なモンベルのトレッキングシューズのツオロミー ブーツ を買い足してみました。買ったのは2018年の春ですから、現在までほぼ2年履いたことになります。ソールがすり減り滑りやすくなったので、ソールを交換することにしました。モンベルに持ち込んで相談すると、つま先とかかとののラバー(ゴム)も交換ということで価格は10000円ちょっとでした。本体の購入価格に比べ修理代は高いですが、ハンワグのソール交換代金はもっと高いのでよしとしましょう。もう少し早く交換していれば、かかととつま先のゴムは交換する必要がなくもっと安かったのです。

 モンベル ツオロミー ブーツ 
張り替えられた新品のソール(靴底)
これでまた2年くらいは
履いていられるでしょう

 さてモンベルのツオロミー ブーツ ですが、このトレッキングシューズの最大の特徴は軽量なことです。ハンワグのハードな登山靴(アラスカ ゴアテックス)が片足で875gもあるのに対し、モンベルのツオロミー ブーツは片足 595g。実はハンワグの登山靴は履いた時のバランスがよく、履いているとこの重さはあまり感じられません。しかし、旅行しながら山歩きをするときは、登山靴を持って歩くのが苦痛に感じられるようになりました。それで軽い靴が欲しかったのです。

 実はモンベルはたくさんの種類のトレッキングシューズを作っています。それでそれぞれ足型が違うようなのです。私は登山靴やトレッキングシューズを買うときは、必ず長時間(30分以上)の試し履きをするようにしています。たくさんのトレッキングシューズをモンベルで履いてみて一番足に合ったのがこのツオロミー ブーツ 。足首の上部ふくらはぎに近い部分まで保護してくれる、少しハードめのトレッキングシューズです。

 さて、実際履いてみて感じたのは、「思ったよりも悪くない。」です。なんせ価格はハンワグの半分以下。アップダウンがないところでは気分よく履くことができます。足首上あたりに当たる部分がありましたが、ツオロミーブーツのベロを調整して、靴紐の結び強さを調整して、この問題もなくなりました。

 よいなと思ったところは、まず防水性の強さ。ゴアテックスブーティを使うようになって防水性能は全く問題いありません。もうひとつは靴底の滑りにくさ。モンベルのトレッキングシューズに使われている靴底の素材はトレールグリッパーというモンベルオリジナルの素材です。トレールクリッパーは使い始めて一年くらいは、有名で歴史のある靴底のブランドであるビブラム底に比べほんのわずか劣るかな、という感じで悪くありませんでした。さすがに一年以上たつとソールのグリップ力は落ちてきました。靴底が柔らかく、あまり凹凸も深くないので、自然に対する負荷が少ないものよい感じです。

 もうひとつの利点は、メンテナンスが楽なこと。山に行って泥を落として乾かしたら、あとは時々撥水スプレーをかけるだけ。これは楽です。

 耐久性も2年持てばOKです。登山靴はほかに3足あり、山の環境のハードさによって使い分けているので、私の使い方で2年持つというのはなかなかです。さすがにソールの張替えは、アッパー(靴の上側)やライナーのゴアテックスが弱り始めているので、今回が最後で次は買い替えになると思います。

 細かいところは問題があります。長くハードな下りではつま先が痛くなること、靴のホールド感、フィット感があまりすぐれず足場が悪いと靴の中で足がわずかに動くような感じがあったりします。靴紐も、いちいちちゃんと結ばないとゆるゆるになったり、反対に靴紐を締めすぎると足が痛くなったりします。防水性は高いのですが、例えば水中に足を入れたときには直接的に水の冷たさを感じてしまいます。革靴よりも蒸れやすいです。

 

 さて、いろいろ書きましたが結論として、モンベルのツオロミー ブーツ はおすすめです。これらのプラス点とマイナス点を考えて使い分けていくのがベストの選択です。悪天が予想される山小屋縦走や、高度差1000mを超す下りがある場合、スリップが起こりやすい濡れた岩場、泥が多い登山道、濡れた木道などの使用でない場合という限定条件になります。多くのトレッカーはこのようなハードや山歩きをしないでもよいと思われます。モンベルも、ハードな登山にはもっとハードな登山靴を用意しているので、すべては使い分け、ということです。モンベルならアルパインクルーザーなどの商品がそれになります。 気軽な里山歩き、アップダウンの少ない山小屋1泊程度の登山などにお勧めの靴です。

 モンベルのツオロミー ブーツ は植物写真撮影に向いたトレッキングシューズです。足首が比較的自由に動くのもよいところですね。

モンベル ツオロミー ブーツ 
つま先とかかと部分のゴムも張り替えられて新品です。
それ以外はだいぶ傷んでいますが
機能は問題なし
靴紐を通す部分が布なので、
修理から戻ってきたツオロミー ブーツ に
もう一度靴紐を通すときには
なかなか通しにくかったです。
大事な山の相棒です。
これからもよろしく。