ラン科 イチヨウラン属 イチヨウラン
葉が一枚しかないランは、数種類あるのですが、この欄に限ってイチヨウラン(一葉蘭)という名前になっています。その名前の通り、葉は一枚。ここから葉の大きさとは不釣り合いな大きな花を咲かせます。ラン科の植物は、芽吹きのころ、ラン菌と呼ばれる菌類に寄生しています。成長しても、ラン菌から栄養をもらって生きるランも多いのですが、たぶんイチヨウランの花の大きさと不釣り合いな葉を見ると、イチヨウランはちゃんと自分で光合成もしながら、ラン菌からも栄養を受け取っている「半寄生植物」なのだろうと想像します。
イチヨウランは、山地~亜高山帯に映えるランです。それほど珍しいランでもないのですが、簡単にみられるわけではありません。葉は長さ3~6cm。イチヨウラン属は日本ではイチヨウランのみ。