リンネソウ 北八ヶ岳の高山植物

スイカズラ科 リンネソウ属 リンネソウ

 リンネソウは小さくて、とてもステキな花です。たいてい高山帯のハイマツの下か、亜高山帯の針葉樹林の林床に生えています。茎が地面をはうように伸び、群生することが多いです。8月上旬くらいに咲きます。北八ではほとんど蕾でした。

 下を向いて咲くこと、必ずふたつづつ花が咲くこと、葉が小さいことなどからリンネソウは簡単に見分けがつきます。でも、小さい花だし、ハイマツの下を覗かないとなかなか見られないので、登山者でもあまり見た記憶がある人は少ないでしょう。

 学名の命名法を確立した学者がリンネという人です。そのリンネさんを尊敬して名前を付けました。ちょっと珍しい命名です。属名がリンネアエです。仏教用語の輪廻転生とはまったく関係ありません。英語だとツインフラワー。花がふたつ並んで咲くことからの命名ですね。

リンネソウ
(Linnaea borealis)
 本当に小さい花です。
見落とさないように。


CANON EOS R
CANON RF35mm F1.8 MACRO IS STM