ラン科 オニノヤガラ属 シロテンマ
先日のボタハイで見た植物です。ラン科の菌従属栄養植物です。菌従属栄養植物とは、菌(キノコなどの菌類)などに寄生して、菌類から必要な栄養をもらう植物です。寄生植物ですから、光合成をする必要がなく、葉緑素がない植物が多く、このシロテンマも白く、緑色ではありません。もちろん葉もありません。
シロテンマによく似た植物にオニノヤガラ、アオテンマがあります。あまりはっきりしてませんが、花色で見分けがつきます。オニノヤガラの花色は褐色、アオテンマは灰青色、シロテンマは白色です。
前からこのシロテンマを見たいと思っていましたが、なかなかシロテンマを見るチャンスがありませんでした。今年やっと見られてうれしかったです。
シロテンマはちょっと不思議な植物なので、初めて見た人は「変な花?」で終わってしまいそうな植物です。たくさんの植物を見て、変な植物が好きになってしまったら、おもしろい植物なのです。
シロテンマの花茎は30~50cm。地面からいきなりにょっきり出てくるのです。アオテンマやオニノヤガラよりは少し小さめ。