テバコマンテマ 四国の植物

ナデシコ科 マンテマ属 テバコマンテマ

 四国の山で見た植物です。マンテマ属の植物はみなかわいいものが多いですが、テバコマンテマもそのひとつで、花弁のひとつひとつがハート形~Y字形をしています。白い花がよく目立ちます。マンテマ属の仲間のセンジュガンピに似ています。しかしテバコマンテマの分布は狭く、四国の一部の山の岩場だけで見られます。

 山では個体数が減っているとのこと。四国の手箱山で見つかったのでテバコマンテマという名前なのですが、手箱山の登山道では、もう見られないという話を聞いたことがあります。手箱山に行ったことがありませんので、まだ確認していませんが・・・。

 おととし登ったという方に山で出会いましたが、今年はずいぶん開花株が少ないようです。気候のせいなのか、盗掘なのかはわかりません。

 テバコマンテマは岩場に咲きます。今回も、絶対に踏みつけたりしないように気を付けて撮影しています。花がない時期もです。同行者にも口を酸っぱくして言っています。盗掘もダメですが、写真を撮るだけでも十分な注意が必要です。テバコマンテマは大事にしたい植物です。私自身も、これからも気を付けて、植物撮影を続けていきたいと思います。

テバコマンテマ
Silene yanoei )
花のアップ
この花は少し咲いてから
時間がたってしまったようで、
もう雄しべが落ちてしまいました。
先日まですごい雨と風でした。
咲いていてくれてありがとう。

テバコマンテマ
離れたところから撮影。
あまり近くに寄れないし、
無理してもいけません。
でも、いい花です。
また今度会おうね
テバコマンテマさん。