『あした出会える 雑草の花 100』新刊の紹介

『あした出会える 雑草の花 100』高橋修著 山と溪谷社 

 やっと、やっと、私の新作の植物図鑑ができました。街なかで出会うことができる植物の、初心者向けの雑草図鑑です。『あした出会える 雑草の花 100』は初心者向けではありますが、なるべく生態などを記述し、写真もたくさん使って、読み物としても使えるようにしています。種数を100種に絞ったため、写真を大きく使えたのもよいところです。文章は植物の生態や名の由来、見分け方のポイントなど様々な植物のおもしろさについて書いています。身近な植物でも、発見があるということが伝えたいことです。

 雑草という名の植物はありませんが、街なかでそこらへんに生えている植物ということにしています。表紙の写真はアカカタバミ。日本在来の植物で、コンクリートの割れ目にも生える、いかにも都会派の植物です。

 『あした出会える 雑草の花 100』を作るのは苦労しました。制作期間は、ほぼ3年弱。図鑑を作るにおいてこの時間は決して短い期間ではありません。通常、図鑑を作る時の植物写真は自然豊かに撮ります。しかし、『あした出会える 雑草の花 100』は街の植物図鑑です。だから道ばたのアスファルト、コンクリート、鉄製のフェンスなど、都会にあるものもなるべく写るように撮影しています。ほとんどの写真がこの3年の撮り直しです。

 でも図鑑を作るのは楽しいです。どうやったらうまく読者に自然の植物のすばらしさを伝えられるかを考え、編集者と相談し、本を作りこんでいきます。『あした出会える 雑草の花 100』は見てきれいな植物図鑑を目指しています。ぜひ手に取ってみてください。 

 うまく作れなかった部分もありますし、間違いもあるかもしれません。もし何かあればご連絡いただければ幸いです。『あした出会える 雑草の花 100』をよろしくお願いいたします。

『あした出会える 雑草の花 100』
高橋修著
山と溪谷社