ベンケイソウ科 バンダイソウ属 クモノスバンダイソウ
昨晩は妙な暖かい夜でしたが、朝は冷え込みました。東京は久しぶりに雨が降りました。ずっと晴れが続いていたのに、ちょっと不安定な天気ですね。もう少しスイスアルプスの植物を紹介していきます。
クモノスバンダイソウはベンケイソウ科の多肉植物です。乾いた草地や岩場に生えています。多肉の葉は集まって球状に密集しています。そこにたくさんのクモの巣上に細い糸が絡んでいるのが名前の由来です。
よく見られるバンダイソウ属の植物は、スイスアルプスで数種類程度です。クモノスバンダイソウはモンタヌム・バンダイソウとよく似ています。このふたつのバンダイソウの見分け方は、葉の毛です。クモノスバンダイソウはその名の通り、葉を覆うように白く細いクモの糸のような毛がたくさん生えています。モンタヌム・バンダイソウには短い毛があります。もうひとつは花の大きさ。クモノスバンダイソウの花の直系は1~2cmなのに対し、モンタヌムバンダイオウは2~3cmです。クモノスバンダイソウの花弁は太く短いのに対し、モンタヌムバンダイソウの花弁は細く伸びます。
あまり標高の高い場所は得意でないようで、ツェルマットから少し登れば咲いています。ヨーロッパアルプスの多くの場所で見られます。
私はクモノスバンダイソウを初めて見た時は「イソギンチャクみたいな花だな」と思いました。
![](https://saramori.com/wp-content/uploads/2023/01/blauherd-swiss_07-08-10_32681.jpg)
(Sempervivum arachnoideum)
葉が全く見えません。
これだとクモの巣のような糸は
確認できませんね。
花弁の形と色で見分けます。
2010年7月11日撮影
Canon EOS 5D Mark II
Canon EF100mm f/2.8L Macro IS USM
![](https://saramori.com/wp-content/uploads/2023/01/blauherd-swiss_07-08-10_32735.jpg)
日当たりのよい、
乾燥した場所を好みます。
花茎には短い毛がたくさん生えています。
ツェルマットからのハイキングコースに
たくさん咲いていました。
2010年7月11日撮影
Canon EOS 5D Mark II
SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG
![](https://saramori.com/wp-content/uploads/2023/01/chwarzsee-swiss_07-08-10_32333.jpg)
ツェルマット近郊の山上湖シュワルツゼー湖
白い小さな礼拝堂があります。
Canon EOS 5D Mark II
SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG