サガリバナ科 サガリバナ属 サガリバナ
今回の西表島ボタハイの目的のひとつはサガリバナです。サガリバナとはどんな植物かというと、日本では奄美大島以南の南西諸島に分布する高木です。夏(6月中下旬)になると、枝から長ければ1m近い花穂を垂らし、そこにたくさんの花を咲かせまるので「下がり花」です。マングローブ林から少し陸地に入ったような場所を好みます。
サガリバナの花は白色のものから、ピンク色のものまで様々です。このページでは、たまたま赤みが強い花を撮影していますが、色々の花があります。
ぶら下がった花穂に花がたくさん付きます。ひとつひとつの花は直径10cm以上あり、大きいです。目立つのは雄しべです。花の構造は普通の花と同じで、難しくはありませんが、普通の花よりも雄しべが長く、数多くあり、ブラシのようでよく目立ちます。反対に花弁は白く小さくあまり目立ちません。
サガリバナは夕方花を開き、翌朝には花を落とす、「一夜花」です。甘く、とても強烈な香りを出して、夜にガなどを、朝にはハチなどの昆虫を読んでいるようです。慣れてくると、香りだけでサガリバナの開花を見つけることができます。
午後5時ごろではまだ蕾はわずかに開くくらいです。開花時間は夕方遅く、日没とともに開きます。ここからの動きは早く、ずっと見ているともぞもぞ動いているような気がするほどです。
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(Barringtonia racemosa)
サガリバナの蕾の状態です。
撮影時間は夕方19時30分。
まだわずかに光が残っています。
この時点ではまだ花は開いていません。
花穂に近い赤紫色のものが萼、
肉厚で白に近いのが花弁で、
サガリバナの花弁は4つに分かれます。
花弁が開き初め、
雄しべが膨らんでいます。
真っ赤な雌しべが
先に出てきています。
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![](https://saramori.com/wp-content/uploads/2023/07/サガリバナ ほどけ始め.jpg)
暗くなってきて、
花が開き始めました。
夜19時45分。
サガリバナの花の構造が
一番わかりやすい瞬間です。
白く肉厚な花弁の中に
雄しべがくるくるまとめられているのがわかります。
サガリバナの花が開くと
だんだんまっすぐに伸びていきます。
雌しべは真っ赤なのが真ん中にまっすぐ1本。
雄しべより雌しべが先に伸びます。
左下にはつぼみがあります。
これは明日咲くもの。
ひとつの花穂が、
3日くらいかけて咲いていきます。
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![](https://saramori.com/wp-content/uploads/2023/07/41a7f1d7-000b-4c4f-a735-c73023691c9f.jpg)
まだ完全に開いていません。
ただいま夜の20時30分。
やっと真っ暗になりました。
それでも雄しべがどんどん伸びてきています。
後ろからライトを当ててみました。
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