カウスリップオーキッド 西オーストラリアの植物

ラン科 カラデニア属 カウスリップオーキッド

 英名Cowslip Orchid。

 カウスリップオーキッドの名前の由来が最近やっとわかりました。まずはカウスリップです。カウ(牝牛)のリップ(唇)なのか、カウ(牝牛)がスリップ(滑る)のか・・・。結果をいうと、両方違いました。カウスリップは英語系の言語の古い言葉で牛の糞の事でした。そういえばヨーロッパアルプスにカウスリップというサクラソウ科の植物があります。このカウスリップはまさに牛の糞が多いような牧場に多い植物です。きれいな黄色のサクラソウの名前が牛の糞とは・・・。ちなみに日本名はキバナノクリンザクラ(Primula velis)です。ネットではセイタカセイヨウサクラソウ(Primura elatior)の写真をカウスリップとしている写真がありますので、間違えないように。

 さて、カウスリップオーキッドに戻ります。カウスリップオーキッドは黄色の花です。つまりサクラソウ科のカウスリップ(キバナノクリンザクラ)に似た花色のランにカウスリップオーキッドと付けたのでしょう。日本語で言うと「キバナノクリンザクララン」という意味になります。

 さてさて、昨日ピンクフェアリーズはスパイダーオーキッドの近縁種だと書きましたが、実はこのカウスリップオーキッドもカラデニア属でスパイダーオーキッドの一種なのです。よく見るとずい柱と唇弁のカタチが、ピンクフェアリーズやスバイダーオーキッドによく似ています。今まで、属名をあまり気にしていませんでしたが、属名もわかるとおもしろいですね。

カウスリップオーキッド
Caladenia flava subsp flava)
花が昆虫に
だいぶ食べられてしまっています。


Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
カウスリップオーキッド
花のアップ
唇弁の形が独特です。

Canon EOS R
Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
LightPix Labs FlashQ Q20II