旅の彼方 若菜晃子著

本の紹介 旅の彼方 若菜晃子著 アノニマスタジオ 2023年

 尊敬する作家の若菜晃子さんの新刊「旅の彼方」を紹介します。旅の随筆、旅の3部作の完結編になります。シンプルで美しい装丁で、見た目よりもすっと軽くて持ちやすい本です。南アフリカ、カムチャッカ、タイ、インド、モロッコ、キプロス、イギリス湖水地方、ネパール。世界各地を旅している若菜さんが見た、優しく、美しく、心地よい世界を、まるでその光景が見えることができるように、厳選された言葉で描いています。

 「旅の彼方」を読んでいると、思わす笑ったり、しんみりしたり。旅の風景ではなく、偶然起こる旅の出来事が描かれています。旅っていいものですね。

 若菜さんの自然に対する観察眼も大したものです。鳥の巣作りの様子などをまったく飽きもしないで何時間も観察しています。海に行ってはヤドカリに感謝したり。人も生き物も同じ地平にいることに気づかされます。

 イラストもすべて若菜さんの手書きのもの。なんだかほんわかした気分にされるイラストです。旅する人のすべてに読んで欲しい本です。

 

旅の彼方
若菜晃子著
アノニマスタジオ
読んだだけで幸せになれます
若菜晃子さんの本
旅の3部作
「旅の彼方」「途上の旅」「旅の断片」
と「街と山の間」
お正月休みにまとめて読むのも
おすすめです。
難しい言葉もなく、
ものすごく読みやすい本です

 

本屋さん、アマゾン、楽天ブックスなどでも購入できます。若菜晃子さんのサイン本が欲しい!という方がおられたら私宛にメールください。何とかします。