ヤマモガシ科 バンクシア属 ハニーポット Honey pot
ヤマモガシ科の植物は西オーストラリアの植物を知るうえでとても重要です。目立つ木の花の多くがヤマモガシ科だからです。中でも重要なのはバンクシア属の植物。木本で、背が低いものから、高木まで数多くあります。筒状の花が無数に集まって、棒状になったり、球状になったりすることが多いです。
バンクシアは、キャプテンクックの世界航海の船に乗っていた植物学者イギリスの植物学者ジェセフ バンクスにちなんで名づけられました。バンクシア属の植物は、ほとんどオーストラリアだけに自生します。
このハニーポットも、ヤマモガシ科バンクシア属の植物です。でもきれいな花が多いバンクシアが多いのに対し、ハニーポットは地味で背が低いです。花はほぼ地面近くで咲きます。これは、有袋類のオポッサムなどが花粉を運ぶ(ポリネーター)植物によくあるパターンです。ハニーポットはポットの中に蜜が入っているのが名前の由来ではないでしょうか。オポッサムは、花の中心にある蜜をなめると考えて、口が長いオポッサムのつもりで、指をハニーポットの中心に入れると、すっと入りました。
ハニーポットの葉は、糸鋸の歯のようにギザギザで細長いです。触ると硬いです。出が低く、草のようです。