ハーフマンズ 南アフリカの植物

リヒターズフェルトの植物といえばこのハーフマンズ

ハーフマンズ 英名Halfmens(Pachypodium namaquanum)

ハーフマンズ、ハーフメンズ、ハーフマン英名Halfmens(Pachypodium namaquanum)ともいうキョウチクトウ科パキュポディウム属の植物です。私が見たのは高さ1.5m程度の個体でしたが、最大3m近くになります。多肉植物で全体に棘が生えています。太い幹の部分では棘は落ちて、ゴツゴツした部分だけになっています。

 ハーフマンズは、南アフリカの北部の乾燥地のリヒタースフェルトからナミビア南部の乾燥地だけに分布する多肉植物。ひとつの太い幹が伸びていく多肉植物です。この太い茎の先端に長さ20cm近い、厚く、細網が生え、大きく波打つ葉があるのがこのハーフマンの特長です。この葉は茎の先端だけに生えています。これが遠くから見ると、ちょっと人間の髪の毛(アフロヘア―の)に見えるのです。実際、でっぷりとしたこの植物は、なんだか存在感が強くあります。

 ハーフマンズの個体数は、あまり多くありません。乾燥した岩山や岩砂漠に生えていますが、生えているのはほんの一部。生えている場所には数本生えています。今回はリヒターズフェルト国立公園では数十個体を見たにすぎません。そのうち花が咲いていたのは2個体だけ。蕾はいくつかありました。

 ハーフマンズ、ハーフメンズ、ハーフマン英名Halfmensと呼ばれる植物ですが、学名はナマクアヌム・パキュポディウム(Pachypodium namaquanum)。驚くことにパキュポディウム属です。パキュポディウム属というのは、マダカスカルに多い植物で、赤や黄色の花を咲かせています。パキュポディウム属の植物は園芸植物としても人気があります。

ハーフマンズ 
英名Halfmens
ナマクワヌム・パキュポデゥム
(Pachypodium namaquanum)
遠くにハーフマンズらしい影が見えました。
ただの岩山に、ポツンポツンと
ハーフマンズの姿が見えたので、
岩山を登っていきました。
ハーフマンズ 
英名Halfmens
(Pachypodium namaquanum)
岩山の断崖の上に生えていたハーフンマンズ。
堂々とした風格で生えています。
これで樹齢は50年以上でしょうか?
蕾ができ始めています。
葉はまだ展開し始めていません。
下腹がでっぷりしたおじさんみたい。

ハーフマンズ 英名Halfmens(Pachypodium namaquanum)
まだほとんど蕾ばかりですが
すでに開いた花は満開です。
これ以上は開かないようです。
虫は花の中に入っていきます。
葉は乾燥に耐えられるように進化しているようです。

ハーフマンズ 英名Halfmens(Pachypodium namaquanum)
花の中を見てください。
花の内側にある五角形の構造は、
ガガイモに似た構造をしています。
花の中にも毛がたくさん生えています。
葉も細毛に覆われています。
そしてこれらを動物から食べられるのを
防ぐためのたくさんの棘。
これがハーフマンズ 英名Halfmens
(Pachypodium namaquanum)です。