カザンテマリ 街なかの植物

バラ科 トキワサンザシ属 カザンテマリ

 ピラカンサと呼ばれる園芸植物はトキワサンザシ、タチバナモドキがあります。このふたつが多いと思っていましたが、最近はカザンテマリが増えているようです。園芸的には「ピラカンサ」「ピラカンサス」と言ってひとくくりです。

 見分け方はまずは葉。タチバナモドキは葉のは丸く縁にギザギザがなく、葉裏には毛が生えています。トキワサンザシとカザンテマリは葉の縁に鋸歯と呼ばれるギザギザがあります。もうひとつの見分け方のポイントは果実。タチバナモドキの果実の色はダイダイ色。トキワサンザシは実が小さく赤色、カザンテマリの果実は大きめで赤色です。トキワサンザシとカザンテマリは、ここまではよく似ていますが、見分け方のポイントは花序です。トキワサンザシの花序は毛が密生し、カザンテマリは無毛です。

 近所のピラカンサを猛何年も連続して観察しています。秋には真っ赤に色づいて、重そうに枝が垂れていました。このピラカンサは何か調べてみました。それで、やっとカザンテマリの名前がわかりました。私は園芸植物はまだ弱いのです。まだまだ勉強が必要です。でも知ることが楽しみでもあります。

 さて、このカザンテマリは、なぜか毎年正月まで鳥は食べません。今年も正月を過ぎたところで食べられ始めました。これから一気に食べられるのでしょう。

カザンテマリ
(Pyracantha  crenulata)

CANON EOS M3
CANON EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM 

2 件のコメント

  • 高橋様、
    ピラカンサ=カザンテマリ、
    去年、友人が、『いつも鳥が実を食べに来るのに、今年はまだ実が残っている、何か気候変動のせいかしら?』と心配されていましたが、お正月まで実を食べない!との事、教えていただき、納得です。鳥さんもちゃんと適した時期を見ているのですね。

    最近のスイスアルプスの花、どの花も色がビビットで美しいですね。私は子供がまだ学齢に達しない時に歩いたことがあります、花々に興味があったら見る景色が違っていたのにな…と、少し残念に思います。グリンデルワルドから見たアイガーは素晴らしかったです。コロナを気にせずに海外旅行が出来ます様に願っています。今年は神代植物園の年間パスポートを購入したので、温室の睡蓮を見て来ました。「一年」が楽しみになりました。

    • 石川様
      カザンテマリもピラカンサの一種です。
      お正月まで実を食べないのは、私の近所だけの法則で、他の場所ならまた違うでしょう。
      鳥は、実をよく見ています。
      熟す前からずっと見に来ていて、美味しくなる日をずっと待っているようです。
      スイスアルプスの花はとてもきれいです。
      花はたくさん咲いているので、よい花を選択できるのが、スイスアルプスのです。
      また行きたいですね。
      深大寺植物園がもう少し近ければいいのですが・・・。

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